【日本の香り①】柑橘系の和精油_ゆず・小夏・伊予柑_ Japanese citrus fragrances

アロマ
筆者

こんにちは。アロマセラピストのさつきです。

アロマや美容情報サイト「ゆるり生活.net」を運営しています。

アロマセラピーといえば、英国をはじめ、海外のイメージがありますが、日本にも伝統的な香りがあるのをご存知でしょうか?

今回は、日本独自の精油(エッセンシャルオイル)の中から、柑橘系精油をご紹介します。

注意点やオススメのシチュエーションもご紹介しておりますので、最後までご覧ください。

日本の香り≪ 柑橘系 ≫

ゆず

ゆず

▼ 基本情報

学名Citrus Junos
科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地高知県
主要成分リモネン
主な効果抗菌、消化器の働きを助ける、不安や苛立ちの改善

代表的な和の香りとして、最も親しまれているのが「ゆず」ではないでしょうか。

ゆず湯やゆず茶など、日常的に触れることも多く、身近で、どこかホッとする香りの「ゆず精油」。

柑橘系精油の中でも、甘さが少なく、ほのかな苦みを感じるスッキリとした香りが男女問わず人気。

スイートオレンジは甘すぎて苦手という方も、ゆずは好きと感じる方が多い様です。

ゆず風呂を楽しむカピパラさん達

土佐小夏

小夏

▼基本情報

学名Citrus tamurana
科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地高知県
効果抗菌、消化器の働きを助ける、不安や苛立ちの改善

リモネンの他、シトロネラールを多く含んでいる、土佐小夏。同じ柑橘の仲間でもオレンジのほのかな甘みを感じながらも、スイートオレンジほど甘すぎず、柑橘独特の苦みもないというのが特徴です。

大人~子供まで、男女問わず苦手な方が少ないため、初心者の方にオススメの精油と言えます。

伊予柑(いよかん)

 ▼基本情報

学名Citrus iyo
科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法
主な産地愛媛県
効果抗菌、消化器の働きを助ける、不安や苛立ちの改善

柑橘の持つ甘さと苦みのバランスが調和した香りが特徴の、伊予柑。

小夏や伊予柑との大きな違いは、その製造方法です。

レモンやグレープフルーツをはじめ、海外では多くの柑橘系精油が、「圧搾法」という製法で作られています

圧搾法とは、果皮(柑橘の実の皮)をつぶす様に圧力をかけ、芳香成分を含む水分を絞り出す方法です。

ゆずや土佐小夏の精油抽出に使われている「水蒸気蒸留法」には、芳香成分の中に含まれる水溶性成分が抜け落ちるというデメリットがあります。

水蒸気蒸留法

しかし、圧搾法にすることで、脂溶性成分と水溶性成分を余すことなく精油にすることができ、柑橘の持つ瑞々しさとつい食べたくなるフレッシュな香りを同時に楽しむことができます

柑橘系精油の共通点と注意点

共通点

白い花を咲かせる

みかんの花

柑橘の木は、どれも小さな白い花を咲かせます。

その中でも、ビターオレンジの木に咲く花からは「ネロリ」と言う精油が作られています。

▼ネロリの逸話については、こちらで紹介しています。

みんな大好き!リモネン

今回紹介した和精油は勿論、オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘精油の主成分となっているのが「リモネン」です。

スッキリとしつつも、ハーブほど刺激しすぎない優しい香りのリモネン。

食器用洗剤や衣類用柔軟剤、入浴剤など多方面で使用されていることからも人気の高さが伺えます。

注意点

お風呂で使う場合は、バスソルトに混ぜてつかおう!

精油は、脂溶性の為、油との相性は良いですが、水やお湯とは混ざりくい性質を持っています。

その為、精油はお湯の表面に浮きやすくなります。

特に柑橘系は皮膚を刺激し、赤みを引き起こす恐れがある為、お風呂やフットバスなど、水回りで使用する場合は、塩や乳化剤などを使って、分離を防ぐと良いでしょう。

外出前・外出中は肌に塗らない

柑橘系精油の特徴の1つとして、「光毒性」があります。

光毒性とは、柑橘系精油の中に含まれる「フロクマリン」と言う成分が、紫外線に反応して、肌に炎症を起こしたり、シミができやすくなったりする性質のことです。

特に紫外線の強い5月~8月は注意が必要です。日中、外に出る可能性がある場合は、肌への塗布は控えましょう。

まとめ

柑橘系とひとくくりにしても、様々な香りの特徴をもつ精油達。

個人的には、初心者さんなら「土佐小夏」、ルームスプレーなどを作りたいなら「伊予柑」、海外の方へのプレゼントなら「ゆず」がお勧めです♪

アロマで生活をちょっと豊かに!楽しんでいただけるとうれしいです。

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