こんにちは。アロマセラピストのさつきです。
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アロマセラピーといえば、英国をはじめ、海外のイメージがありますが、日本にも伝統的な香りがあるのをご存知でしょうか?
ここでは、日本独自の精油(エッセンシャルオイル)の中から、樹木の香りをご紹介します。
日本の香り≪ 樹木系 ≫
黒文字(クロモジ)
▼基本情報
学名 | Lindera umbellata |
科名 | クスノキ科 |
抽出部位 | 枝・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な生産地 | 福島県 |
主要成分 | リナロール |
効果 | 抗菌、胃腸の働きを整える、血行促進、冷えの改善 |
和菓子についている楊枝としても重宝されている、クロモジの木。
寒さに強く、湿気を好むことから、北海道や東北地方に多く分布しています。
花精油に多く含まれるリナロールが主成分で、花ような円やかさと樹木の爽やかさを併せ持つ香りです。
スイートオレンジやグレープフルーツなど、甘味のある柑橘系精油とのブレンドにもお勧めです。クロモジ単体でも深みのある良い香りで、男性の身だしなみにも良いでしょう。
檜(ヒノキ)
学名 | Chamaecyparis obtuse |
科名 | ヒノキ科 |
抽出部位 | 木部 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な生産地 | 奈良県 |
主要成分 | α‐ピネン |
効果 | 安眠、ストレスの緩和、肌の引き締め |
日本人が大好きなヒノキ風呂に使われている樹木「檜(ヒノキ)」。
樹木系精油の中でも日本人に馴染の深いウッディな香りは、森林浴をしているかの様な穏やかな気持ちにさせてくれ、ヒノキ風呂や温泉旅館を連想させる香りで心を癒してくれます。
その主要成分である「α‐ピネン」は、心拍数の計測を行った実験で、人をリラックスさせることが分かっています。
クセが少なく、穏やかな香りのヒノキは、樹木系精油の中でも初心者の方が使いやすい香りです。
フローラル系精油(ゼラニウムやラベンダーなど)とも相性が良く、ブレンドすることで時間の経過とともに香りにグラデーションをもたらしてくれます。
高野槙(コウヤマキ)
学名 | Sciadopitys verticillata |
科名 | コウヤマキ科 |
抽出部位 | 枝・葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な生産地 | 和歌山県 |
主要成分 | α‐ピネン |
効果 | 抗菌、防虫、デオドラント、消化不良の改善 |
「高野槙(コウヤマキ)」の樹木や葉は、日本の仏事と深くかかわっていることをご存知でしょうか?
産地は、その名の通り、仏教の地として有名な和歌山県の高野山(こうやさん)です。木部は、葬儀の際に棺として使われており、葉の部分はお供え用として重宝されています。
そんな霊験あらたかな植物「高野槙」ですが、やや酸味を感じる奥深い樹木の香りを持っています。
単体では、好みが分かれる香りで、初心者の方や女性の中には「クセが強い」「苦手」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、サンダルウッドやサイプレスなど他の樹木精油や、フランキンセンスなどの樹脂精油とブレンドすることで、森の中にいるような気分にさせてくれます。
樹木系精油の共通点と注意点
共通点
心を穏やかにしてくれる
森や神社仏閣、温泉など、心を落ち着けてくれる場所を連想させる樹木精油。その成分にもリラクセーション効果の固い「α‐ピネン」を含むなど、ストレスを感じやすい方や、精神的に疲れが溜まっている方にもお勧めです。
男性人気が高い
穏やかな樹木の香りは、レモンや薄荷などのスッキリした香りについて男性人気が高いです。特にヒノキは、若年層~年配者まで、幅広い層に好まれています。
注意点
花粉症の方は注意!
スギやヒノキの花粉症をお持ちの方は注意して使用しましょう。肌荒れや痒みなどのアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
まとめ
柑橘の様な爽やかな香りを持つ「クロモジ」、クセが無く穏やかな香りで人気の「ヒノキ」、酸味を感じるスッキリとした香りの「コウヤマキ」。同じ樹木系精油ですが、香りは全くと言っていいほど違い、それぞれの個性を感じることができます。
クロモジやヒノキは単体使用もオススメです。コウヤマキは、他の樹木精油や樹脂系精油とブレンドすることで香りに奥行きも持たせてくれるでしょう。
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